2020-12-25
青木慶則: Flying Hospital
Co-ARRANGEMENT (1, 2, 3, 4, 10)
青木慶則: Flying Hospital
[Symphony Blue Label SYBL-0005]
1. Flying Hospital
2. In Tempo, On Time
3. 冬の大六角形(Remastered 2020)
4. Hazel Eyes
5. Broken Signals
6. 秋を待たずに
7. Wonder Wonder
8. 分水嶺
9. インドアプレーン
10. 水のなかの手紙
青木慶則の待望のセカンドフルアルバムが完成しました!
今作は前作のEP「冬の大六角形」の延長線上にあるものとして、エレクトロニックミュージックによるポップスを念頭に制作。HARCO初期を彷彿とさせるようなエキセントリックなサウンドも見え隠れし、本名名義での4年目をを前にして、あらたな軌道を乗り始めた、真の出発点ともいえる一作となっています。
参加メンバーは「冬の大六角形」同様、電子音楽家/作曲家の安田寿之、注目の歌人・伊波真人(2曲の作詞)、HARCO時代から青木を支え続けるギタリスト石本大介など。とくにアルバム前半のM1~M4で安田氏が協力した電子プログラミングは、既成概念にとらわれない青木の楽曲スタイルと相まって、ポップとコンテンポラリーの境界線を気持ちよく走り抜けていきます。
新型コロナウィルスによる生活スタイルや心情の変化にも大きな影響を受けており、明日さえ何が起きるか分からない現状を歌った「Broken Signal」や、壊れそうな友人の心の救済へと夜空へ飛び立つ表題曲の「Flying Hospital」など、全体的にリズミカルな楽曲たちでありながらも、どこか内省的な詞が目立つ作品ともなっています。
ジャケットのアートワークは、ニューヨーク在住のアーティスト・菊地麻衣子が担当。実は彼女自身、HARCOの1st Albumからのヘビーリスナー。CDの歌詞カードには、表紙と同様に1曲ずつ丁寧に、絵画とコラージュを織り交ぜた作品を提供してくれていて、そこにもぜひ注目です。全体のデザインは今回もSKGが担当してくれました。